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RDD
 
 2009年3月2日号の日経ビジネスの特集「デザインで不況に克つ」は、なかなか読み応えのある記事でした。「商品・製品の機能面を絶対的な信頼のできるものにするのは、当然のこととして、更に、そのデザインにも徹底してこだわることが他社との差別化の大きなポイントになる」ということで、日本のショップではユニクロと無印良品を、海外の製品では、ダイソンの掃除機アップルのノートPCをとりあげていました。

 この中で、とても印象に残ったのが、ダイソンの社是とも言えるRDD:Reserch,Development & Designという発想です。研究開発とデザインを同等のレベルのものとして考えて徹底してこだわる、しかも、専任のデザイナーを置くのではなく、約800人のエンジニアの大部分にデザイナーとしての訓練を施すという形で、日々の技術開発の中に取り込んでいくという考え方になるほどと思いました。以下、日経ビジネスの記事から引用です。

 ダイソンにとっての「デザイン」とは、いわゆる”見た目のよさ”だけのことを意味しない。「デザインとは、製品がどのように機能するか、手に持った感触はどうか、そういった全ての価値の集合」。つまり「機能美」こそが、デザインなのである。(中略)
 「最も致命的なのは、いわゆるデザイナーが、消費者を引きつけようと拙速に今風なデザインを製品に押しつけること。そうして誕生した製品は、機能がないがしろになり、すぐに時代遅れになる」。ダイソンはデザイナーにデザインを丸投げすることの危険性を指摘する。


 「機能とコストパフォーマンスには優れているけれども、デザインは二の次の製品・サービス」を、壊れないけど、見た目と使い勝手がいまいちなんだよなあと思いながら、私達は我慢して使っていたりします。ただ、それでも、「見た目と使い勝手にはこだわっているものの、すぐ壊れる、安定性に欠けるといった製品・サービス」の性質の悪さを考えたらそれでもまあいいかと考える方が多いのではないでしょうか。(私の仕事で言うと、重要な財務数値と経営上の課題は、きちんと詰めていて、論点の把握はできているものの、編集が下手でいまいちわかりづらいレポートの方が、パワーポイントの絵はやたら綺麗でわかりやすいけれども、全ての論点への突っ込みが甘いものよりは、腹が立たないといった感じでしょうか。わかる人だけでいいです。はい。)

 「機能美を追求する」という考え方は、多数の目の肥えた顧客によって構成される成熟した市場において、製品・サービスの差別化要因を考える上で、大きなヒントになります。自分の仕事においても、改めて見習いたい発想だなと思いました。

 「機能美」で思い出しましたが、このボールペンも「飽きのこない究極の機能美」があると私は感じて、もう10年以上、愛用しています(初代は紛失して現在2代目のこちら4色ボールペンとの併用、「細めの芯」で設定)。LAMYの回し者ではありませんが、一度使ったらハマります。身近な方の入学・進学・異動の「贈り物」にいかがでしょうか。文具にかなりうるさいマニアの私からのオススメです。
| cpainvestor | 01:54 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
ご無沙汰してます。
Dysonの社長のおっしゃることは正しいと思います。初代AQUOSデザインの喜多さんも言われていました。使いにくいもの、使う人の心が使いたい、とか、使ってよかったとか思えないものは芸術作品にすらなら無いでしょう。

Design…形状の問題だけでなく、本来何に使うか、誰が集うか、どう使うか何を思って欲しいのか、それをもって設計されていなければならないのかも。

安藤忠雄さんの建築思想も同様です。

仕事に通じるものがありますね。

◆rita◆
Posted by: rita |at: 2009/04/26 2:57 PM
rita様

お元気ですか。

ダイソンの掃除機、上記のようなバックグラウンドインフォメーションを持って見ると、改めて「よくできているなあ」と思います。

厳しい景況感が続きますが、こういう時こそ新しいイノベーションが生まれるのでしょう。

Windowsもそうですが、既得権益をこねくりまわすだけの製品を駆逐するようなイノベーションが、どんな分野に生まれるのか、注目しながら、毎日を過ごす今日この頃です。
Posted by: cpainvestor |at: 2009/04/27 10:52 PM








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