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贖罪の高額消費~決して資産効果ではございません


 大学院に通った2年間は、家族のための時間が激減しました。その結果、家庭での私の存在感は極めて薄くなり、私生活に様々な問題が生じました。先月からは、家族との間に生じてしまった隙間を少しでも埋めるべく、努力を重ねております。

 さて、先週、細切れではありますが、何日か代休を取得し、親戚の訪問も兼ねて、関西方面を旅行することができました。鉄道大好きの子供達は、新幹線に乗れ、梅小路公園で蒸気機関車にも乗れたので、だいぶ満足してくれたようです。この旅行をするにあたり、ここ数年、家族写真すらまともに撮っていないことに気がつき、ふと思い立ってカメラを購入しようと思い、ビックカメラに行きました。久しぶりにカメラ売り場に行って驚いたのは、コンパクトデジタルカメラの存在感の薄さでした。簡単なスナップショットは、十分に性能が上がったスマートフォンのカメラで代替できるということなのでしょう。
 コンパクトデジタルカメラの替わりに、カメラ売り場を埋めていたのは、いわゆるミラーレスの一眼レフカメラでした。「スマホでは難しいクオリティの写真を従来の重い一眼レフなどを使わずに気軽に撮りたい」というニーズにデジタルカメラの主戦場が移っているということなのでしょう。NIKON、CANON、OLYMPUS、SONY、PANASONICなど、大手メーカーそろい踏みで、たくさんの機種が出て激烈な競争を繰り広げていました。店員さんに各機種の説明を一通り聞いた後で、最終的に購入を決めたのは、NIKONのJ2という機種でした(以下画像)。

 

NIKONならではの高機能・高品質、軽量かつ洗練されたデザイン、8綏儺ー鑒売の直後であることによる大幅値下げ(ズームレンズ2本つきで40,000円弱)によるお得感の3つが決め手でした。カメラにそれほどこだわりのない方には、ちょっと出かける時に持ち歩くには、十分満足のいくスペックだと思います。
(以下はこのカメラで撮った大阪城天守です)


桜と大阪城天守

 

 それから、この2年間、最も負担をかけた妻には、グランドピアノの購入を支援することに決めました。家の新築時に、ピアノ教室向けの音楽室を作ったものの、楽器そのものは「これまで使い込んだアップライトピアノで十分、これ以上はぜいたく」と本人が言っていたので、そのままにしておりました。
 ただ、そうは言っても妻にとっては商売道具ですから、ずっと欲しかったようで、少しずつ貯金もしていたとのことでした。今回思い切って、取得原価の2/3を私が支援することにして、ヤマハのC3Xという機種を購入しました。正直なところ、高額出費に関しては、回収期間計算とか、値引交渉等はいつものとおり、私が担当したいところでしたが、今回は「あなたの専門分野外、口出し無用」ということでしたので、全て妻に任せることにしました。
 自宅にグランドピアノが来てわかったことは、「やはり音や響きがアップライトとは全く違う」ということです。家という空間に潤いが生まれ、私も「もしもピアノが弾けたなら…」というフレーズを思い出しました。今は完全に妻の独占消費状態ですが、これをきっかけに、子供達の一人でも、興味を持ってくれればと願っています。

 ここから先が重要なところですが、いずれの支出も原資は私が汗水たらして獲得した「労働所得」であり、株式売却による「不労所得」ではないということです。お金に色はないですが、決して、株価が上がって含み益が増えたから購入したわけではございません(笑)。世間は、株価上昇で高額消費が好調のようですが、これから先、我が家は再び家計の財布の紐は引き締め、バリュー消費を心がけて参りたいと思います。

| cpainvestor | 05:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
修了通知


 年明け以降、修士論文の作成と圧倒的な仕事の物量を前に悪戦苦闘しておりましたが、ようやくトンネルの出口から明かりが見えてきました。今週、大学院の修了通知をもらい、無事卒業が決まりました。入学者の2年間での卒業率は8割弱といったところでしょうか。なかなか過酷なコースでございました。

 2年間、社会人大学院に通ってみて感じたことをいくつか記載しておきたいと思います。

 2年間で最も変わったのは、新たな知識を得たことでも、多くの友人を得たことでもなく、「厳しい時間的な制約条件下でいかにして仕事のパフォーマンスを出すかを徹底的に考えるようになった」ことでしょうか。入学前と同じやり方で同じ仕事をしていたら、おそらく卒業はできなかったでしょうし、仕事の方もつぶれていたでしょう。
 学校に通うので仕事はできませんというのは、所属する組織、ましてやお客さんに対しては、何ら言い訳にはなりません。入学を機に仕事の専門領域やアプローチ方法を再考し、他人ができるものは徹底的に任せ、自分にしかできないものでバリューを出す、これを徹底できるようになったことが最大の収穫だったように思います。
 結果論ではありますが、2年前と今では、同じ組織にいながら、仕事の内容や顧客層はがらりと変わりました。また、他部署や上司から振られる仕事は激減しました。

 一方で、「働きながら学ぶ」ためには、周りのサポートが得られるかどうかというのも極めて重要な要素だと思います。とりわけ、家族持ちである程度の年齢になると、家族に多大な負担をかけることになりますし、組織の上司や同僚、後輩にも何かと協力をお願いすることになります。これからしばらくはそういったお世話になった方々に恩返しをしていかなくてはならないと思っています。
 もし、このブログの読者で社会人大学院入学を考えていらっしゃる方がいたら、入学時期はよくよく考えた方が良いと思います。仕事の裁量権がある程度増えて、家族のサポートも得られる時期を見極めないと、八方ふさがりとなって不幸を招くことになりかねません。

 
 肝心のカリキュラムですが、良い面、悪い面、感じ方は個々人の年齢やこれまでの経験等に依存する部分も大きいので、本当に人それぞれだと思います。私個人的には「内容的にまったく役に立たないわけではないが、過大な期待は禁物」といったところでしょうか。(私が通った学校のカリキュラム詳細に関する所感等についてお聞きになりたい方は、個別にお問い合わせください。)今の仕事の延長線上で知識の枯渇感やキャリアの閉塞感を持っているような方は、行って損はないと断言できますが、今の仕事がものすごく充実している方が、それを中断してまで行く場所かと言われれば、そうでもないような気がします。

 ただ一つ言えるのは、専業学生とは異なり、極めて意識の高く、刺激し合える職業人が相当数集まってくることだけは確かです。卒業を目前にして、既に転職を決めた方、起業した方、それから学校で伴侶を見つけた方もいます。利害関係の全くないこういう仲間とは、今後も一生つきあっていくのではないかと思います。

 この2年間、あまりに自分の希望を優先しすぎました。これからしばらくは、支えてくれた家族との関係修復に時間を充てたいと思います。

| cpainvestor | 01:28 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
師走


 毎年、この時期はあわただしく過ごす方が多いのではないでしょうか。
 私も今年は例年以上の忙しい年末で、先月から今月にかけて、北は青森から南は宮崎まで、毎週のように出張しながら、本拠地での仕事もだましだましこなしています。3月の決算年度末までにまとめたい投資案件が多いのでしょう。本業関連のM&Aマーケットも最近大きく動き始めているような気がします。

 政権交代による金融緩和圧力と円安効果で、株式市場もここ2カ月ほど急伸しています。投資の本流は、日経平均採用の輸出型企業に対する外国人買いなのでしょうが、最近では、サラ金や不動産といった今まで鳴かず飛ばずだった内需企業の株価も急伸しています。なんだか相場の雰囲気が2004~2005年頃に似てきたと思うのは私だけでしょうか。

 さて、今年から私は、住宅ローンを抱えた身でありながら両建てで運用する、いわゆる「レバレッジ投資」を本格的に始めました。あくまで、安定運用をモットーに掲げているため、生活必需品、製薬、医薬品、インフラといったいわゆる「ディフェンシブ系銘柄」がポートフォリオの中核を占めているわけですが、投資の時期が良かったからでしょう。今年は久しぶりに年間パフォーマンスが+30%を超えてきました。

 こういう相場環境になってくると、つい株式売買も活発にしたくなるものですが、ここ数カ月というもの、平日深夜や週末は、歯を食いしばって通い続けた大学院の修士論文の作成で完全にてんぱっているため、相場はおろか、出張先を除くとお酒もほとんど口にしておりません。
 家族(特に妻)に多大な迷惑をかけ、かわいい盛りの三男は相変わらず私になつかず、泣かれてしまうダメ父親状態が続いておりますが、あと数カ月、この忍耐の生活を続けたいと思います。

ご友人の皆様へ
 酒づき合いも非常に悪くなっている今日この頃ですが、3月頃には、行く手に光が差してくると思いますので、今しばらくお待ちください。


このブログの数少ない読者の皆様へ
 大学院を卒業した暁には、再び面白いエントリーを書いていきたいと思っておりますので、辛抱強くお待ち頂ければ助かります。

京都タワーから見た嵐山方面

京都タワーから見た嵐山方面の夕暮れ(2012年11月)

| cpainvestor | 00:56 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
同世代で真剣に日本のことを考えている人間が何人いるか


 このブログは、政治、宗教がらみのことは、これまで一切書いてきませんでしたが、今回だけは、お許し願いたいと思います。

 彼と初めて会ったのは、もうかれこれ5年以上前でしょうか。私がベンチャー支援の仕事をしている時に、ある方から元気な若手経営者を紹介してもらいました。アクセンチュア出身の彼は、同僚と人材育成サービスの会社を始めて、次々と昔のコンサルタント仲間をスカウトして会社を大きくしているところでした。

 彼の経営スタイルで特徴的だったのは、自分の得意分野を熟知し、組織運営と経営をうまく分業していたところでしょうか。コンサルティングビジネスの企業というのは、優秀なヒトが財産です。優秀なヒトを継続して抱えるためには、個々人に成長機会を提供する魅力的な新しい仕事を獲得し続けることと同時に、緊張感がありながらも居心地の良い組織作りが欠かせません。彼はもっぱら全社の経営戦略と新しい事業機会の創出に専念し、代表業務と組織運営は、自分より年長で人望のあるパートナーに任せていました。この二人の二人三脚がうまくいっているのでしょう。会社の経営は比較的順調だと聞いています。

 自分でベンチャーを立ち上げるような方は、どなたも大きな夢や熱い思いを持ち行動力に長けているわけですが、彼は冷徹なそろばん勘定も持っていて、「どういう顧客をどういう手順で攻め、どういうタイミングで採算ラインにもっていくか」ということを常に考えながら行動するタイプでもありました。当時はまだ、小さな雑居ビルに間借りしているような状況だったと思いますが、「早く新興国での新しいビジネスをはじめたい」と言っていたことが印象に残っています。
 優秀な経営者というのは皆、「有言実行」であるわけで、その後、彼の会社はいち早くインドに進出して現地にネットワークを築き、日系企業などの現地進出のサポートを事業化していると聞いています。

 そんな彼にしては珍しく、今回は必ずしもそろばん勘定に合わないような挑戦をしようとしています。大義は「日本のため、そして故郷薩摩に若い世代が残れる仕事を創るため」。彼は鹿児島3区から衆議院選挙に出ることを決めました。 いくら第三極の政党に追い風があるとはいえ、本気で選挙に勝つ確率を上げることだけを考えれば、若い世代が多く、有力な候補者の少ない都市部の選挙区に挑戦するのが、定石なのかもしれません。ただ彼は、あえて自分の生まれ故郷で挑戦することに決めました。

 高齢化が進む今の日本で世代的に最も割を食っているのは、若者です。平日の昼間に年金世代の皆様がゆっくりくつろぐ中、多くの若者は年功では決して上がらない安月給で懸命に働き、重い社会保障の負担に耐えながら、家族を養っています。
 正直、私のような30代は、日々の仕事でどう成果を出し、家族をどうケアするかを考えるのが精いっぱいで、「日本をどうしようか」というところまで頭がまわらないのが現実なのではないでしょうか。

 私達と同世代で日本のことを真剣に考えて行動を起こす人間は稀です。しかも彼はゆとり世代の若者をビジネスマンとして鍛え上げる教育サービスをゼロから立ち上げ、自分の組織を大きくしてきた実績があります。二世、三世ばかりの職業政治家や経歴自慢のお役所出身者ではなく、こういうビジネスマインドを持った若い世代を国政に送り込まなければ、この国は本当にダメになっていくのでしょう。

 今回の選挙では、彼の勝算は微妙かもしれませんが、その決断と行動力に敬意を表して、応援したいと思います。鹿児島3区の皆様、地縁、血縁、後援会も大事ですが、彼の志は本物ですから、どうかよろしくお願いいたします。

 彼の名前は、 福留大士 といいます。記憶に留めておいて下さい。

| cpainvestor | 13:35 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
マネックス証券の本気


 これは明らかに個人投資家にとって朗報ですね。

 マネックス証券が2,800銘柄超もの米国株を11月28日から取り扱うことになるようです。売買手数料もオンライン証券では最低水準となるようで、このサービス開始によって、日本国内にいながら、NYSEやNASDAQに上場する会社の3/4はリアルタイムで取引できるようになります。

 私の最近の株式投資の主戦場は外国株に移っていますが、これまでは取扱銘柄数の多い楽天証券(米国株)、ユナイテッドワールド証券(香港株)の口座をメインに使ってきました。ただ、今回の「マネックス証券の本気度」に敬意を表して、今後主力口座はマネックス証券に移していきたいと思います。

 外国株を取引する場合のボトルネックは何と言っても入出金と確定申告でしょう。私も一時期、外国証券会社に口座を作ることを真剣に検討していましたが、特に日本国内に資金を戻す時の制約が大きいことを懸念して躊躇していました。国内で簡単にドルを購入・売却できて、すぐに米国株を売買できる国内ネット証券の手軽さは何ともありがたい限りです。

 今回マネックス証券がこのようなサービスを開始できた背景には、昨年買収した米国のオンラインブローカー、トレードステーションの力が大きいのでしょう。さっそくトレードステーションのリソースを使って独自の売買ツールを開発し、日本国内の顧客に提供してくれるようです。海外企業の買収メリットが顧客サービスに目に見える形で還元されると、顧客としては非常にうれしいです。買収の思い切った決断と新サービス提供のスピード感は、オーナー企業ならではというところでしょうか。

 リーマンショック直後から、TOPIXは横ばいですが、NYダウは最高値を更新しています。金融緩和の影響はもちろん大きいのでしょうが、米国企業が世界経済の成長の恩恵を取り込んでいることも事実でしょう。やはり株式投資の主戦場は米国にあります。

 個人投資家の皆さん、世界に打って出るプラットフォームはマネックス証券がそろえてくれました。あとは英語と財務を勉強して、円高のうちにドルを購入し、ウォッチ銘柄の株価が下がったところで、買いを入れるだけです(笑)。国際分散投資の王道、ETFは合理的なのかもしれませんが、会社分析をしないので頭を使わず、個人的にはどうも好きになれません。ぜひ、ご一緒にリスクをとって米国個別株投資にチャレンジしましょう。

 マネックス証券には、次はぜひとも「欧州株」、早くNestléBMWを買えるようにしてもらいたいところです。

| cpainvestor | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
オリエンタルランド強し

 

 この秋の連休明け、家族で約1年ぶりにディズニーランドに行ってきました。最近の小学校は2学期制になっており、今週が「秋休み」として休みになっています。夏に家族サービスを十分にできなかったことへの罪滅ぼしとして、有給休暇を取得してこの期間に行ったのですが、同じように秋休みとなっているか、もしくは運動会や体育祭の代休となっているのでしょうか。平日だというのに、家族連れも多数来園していて、えらく混んでいまして、有名アトラクションの前は、1時間以上待つものがざらにありました。

 約1年ぶりの訪問でしたが、改めて認識したことをいくつか。

・混雑は相変わらずだが、その中でも快適に過ごしてもらおうという工夫は随所に見られる(駐車場の誘導、ファストパスの丁寧な説明、パレード・イベント前の親切な告知、待ち時間のこまめな開示とアナウンス、一部アトラクションの稼働スピードの上昇など)。
・領土問題の影響か、中国人、韓国人の観光客は昨年同時期に比べ、激減しているような印象を受けた(これは下期業績にマイナスでしょう)。
・キャストの教育は本当によく行き届いている。何か聞いても、頼んでも、本当にこれでもかというくらい愛想良く応えてくれる(社歴もあってか、ベテランキャストも増えている気がするが、オジサンスタッフも抜群に感じが良い)。
・いつもそうだが園内は極めて清潔で、特にトイレは清掃が本当によく行き届いている。
・リピーターが多いためか、アトラクション目当てではなく、パレードやイベント目当てに、それぞれの会場前で長時間席取りをしている客が多数いる(ドル箱リピーター間違いなし)。
・明らかに高齢者も増えているが、車いす等での移動もしやすいようなバリアフリーの仕掛けが随所に見られる(祖父母が来やすくなれば、必ず子と孫がくる)。
・いつも思うが、最後に残った改善点があるとすれば、食事の味と値段だが、これは、回転率とマージンを高めて利益を取るために、クレームを受けても、あえてこのまま強気の商売をしているのだろう。

 東京という巨大都市を後背地に抱え、国内地方や成長著しい東アジア諸国からのアクセスも良好、この恵まれたポジションで、上記のオペレーションを30年近く続けられれば、入場券を値上げして、グッズを目一杯買わせても、客は「不景気を忘れさせてくれる唯一の楽しみ」として家族でリピートするのでしょう。日本を代表する多くのモノヅクリ輸出企業が円高と競争激化で苦しむ中、将来的には、この舞浜地区が、もっとも貴重な外貨獲得源になるのかもしれません(かなりのブランド料を米国に持っていかれるわけですが)。

 本当に、この会社、だてに最高入場者数を更新していませんね。改めてバランスシートを見てもわからない「ビジネスフランチャイズの強さ」を再認識させられました。やはり「暴落時の強力ビジネスフランチャイズ企業は買い」でしたね。見逃し三振をしてしまった私にとっては痛恨のエラーでございました。

 そういう意味では、原発再稼働問題と燃料価格高騰で現時点で株価が暴落している某セクターも、相対的に財務状態の良く、原発依存度の低いビジネスフランチャイズ企業は、中長期目線で「買い」なのかもしれません。

| cpainvestor | 01:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
サムライの真価


 私には普段から、よく集まって食事をする同業者との定例会がいくつかあります。多くは元同僚や過去の仕事関連でのつながりが主体ではありますが、お互い刺激しあえる仲間との定例会であればあるほど、長続きしているような気がします。

 最近そのような会に出席していて気がついたのですが、多くの会計士にとっての出発地点に近い、大手会計事務所系の職場で組織人として働いている人間はすっかり少数派となり、独立自営業者、もしくは異業種で(会計士資格が必ずしも大きなアドバンテージにならない分野で)活躍する仲間が多数派になっています。また、海外で活躍する方も多くなってきていて、米、英、豪、香港、シンガポール、その他アジアはもとより、ぶっとんでいるところではアフリカのガーナという方もいます。そういう方が帰国するたびに催される会などに出ると、土産話だけで相当に盛り上がります。

 でもそういう会に出た後にいつも思うのは、「独立自営業者と組織の使用人の間には埋め難い溝がある」ということです。組織の看板がまったく使えず、来月は受注が途絶えるかもしれないという緊張感のもとで長く仕事を続けている人間は、おしなべてたくましく、少々のことではまったくへこたれない「生き強さ」をもっています。

 特に人を使って立派に「経営」を持続している同業者を見ると、看板があるにも関わらず、スタッフ数人を食べさせる仕事をとってくるのにすら四苦八苦している自分との差を感じて、劣等感におそわれます。「四十にして惑わず」と言いますが、アラフォーになっても惑いまくっている自分がおります(笑)。

 「経営のアドバイザーのような仕事がしたい、経営者の相談相手になりたい」というサムライは、やはり最後は使用人であってはいけないような気がします。経営者のためを思って、言いたいことが言えるようになるためには、程よい距離感が必要で、そのためには自分もまた独立自営である必要があるということなのでしょう。単なるファンクションとしての専門性に優れ、看板や他者の販路に依存して仕事をしているだけでは、サムライとは決して言えないのだと思います。サムライとしての真価は、組織から離れ、自分で自分をマネジメントしなくてはいけない段階になってはじめてわかります。

 この本を読んで、自分も無意識のうちに、ダチョウ男になっているのかもしれないと思い、空恐ろしくなりました。

| cpainvestor | 01:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
灯台下暗し 〜 テンバガーBtoCビジネス


  リーマンショックや東日本大震災の際など、株価が大暴落した時に、キャッシュを残していた投資家の皆さんは、「ここから何を買うべきか?」やはり迷うところだと思います。こういう時の王道は、やはり普段「高嶺の花」で購入できない優等生企業(米国であればブルーチップ伝統銘柄、国内であれば、業績堅調なPBR高めのディフェンシブ銘柄など)を買うということになるのでしょうし、実際私もそうしました。
 ただ、こういう時に本当に売り叩かれるのは、時価総額が低く、流動性も低い、地味な内需小型株であることも、小型株投資をしたことのある皆さんであれば、体験的に知っていることだと思います。こういった銘柄も、世の中が不景気になれば、当然業績は落ち込むわけですが、それ以上に株価は極端に落ち込むため、うまく業績が回復してくる小型株を見つけ、継続的に購入し続けるメンタルタフネスがあれば、株価が5倍、10倍(テンバガー)になるという僥倖に巡り合うことができるのも株式投資の醍醐味であるといえるでしょう。

 このサイトでリーマンショック後に安値をつけてその後株価が10倍以上になった銘柄のビジネスが解説されています。住宅販売(桧家HD)カラオケ(コシダカHD)百円ショップ(セリア)眼鏡屋(JIN)自動車ディーラー(VTHD)と、いずれも私達にとって、とてもなじみのあるBtoCのローテクビジネスが中心です。

 いずれの会社も決して成長業界に属しているとは言えませんが、ローコストオペレーションに磨きをかけ、それによって実現できる割安価格で顧客受けする商品・サービスを全国展開するなり、安値で同業買収をするなり、新規性のあるヒット商品を開発するなりして、リーマンショック時の業績の底(2008〜2009年度)から、驚異的に成長しています。
 なかなかこういう旬の企業を見つけられないからこそ、株式投資は難しいわけですが、まさに「灯台下暗し」であることも事実です。だからこそ、日常生活の中の自分に身近なところで「商売のうまい会社」を敏感にチェックしておき、株価暴落時に余裕資金で勇気を持ってバルク買いする手法は、投資家として何としても取り入れたいところです。

 「商売のうまい会社」を見つけるためには、結果指標である「〆睫海鯤析する力」だけでは残念ながら足りず、結果を生み出す原因である「▲咼献優好皀妊襪鮓抜く力」、それに、人が気がつかない段階で「何か」に気付ける「8従譴鮓て商売の工夫を感じとる察知力」を高めることが欠かせません。前回のエントリーで告知した8月に開催予定の私の会社分析セミナーでは、特に△鉢にフォーカスを当てて、会社分析スキルを解説したいと思っています。

 最後に伝説の投資家、ピーター・リンチの著書にある有名な言葉を一つ記載しておきましょう。
 「人気業界の人気企業は避けた方がよい。冷え切った成長性の乏しい業界でうまくやっている企業への投資は、往々にしてよい投資結果に結びつく。」

| cpainvestor | 07:48 | comments(1) | trackbacks(1) | pookmark |
「属人性排除」+「ローコストオペ」の最強モデル


 私が最近セミナー等でとりあげる元気な会社にアークランドサービス(3085)スタジオアリス(2305)があります。前者はかつ丼「かつや」の飲食チェーン、後者はショッピングモールに必ず入っている子供写真館として、ご存知の方も多いはずです。この2つのビジネス、一見何の関わりもないもないように見えますが、経営者目線で見れば、そのビジネスモデルが極めて似通っていることに気がつくでしょうか。

 誰でも揚げられるようになったおいしいとんかつ
 アークランドサービスのここ5年の業績は極めて堅調で、「かつや」を毎年、直営、FC双方の形式でハイペースで出店し、既存の飲食店、特に町のとんかつ屋さんから客を奪い続けています。
 このお店では、通常のかつ丼が一杯490円で提供されています。店舗に行ったことのない方は「安かろう、まずかろう」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。少なくとも私は町の(有名店ではない)とんかつ屋とそん色ない味とクオリティを実現していると思います。それもそのはず、豚肉は北米・カナダ産の高品質のものを大量購買して、タイムリーにチルド状態で店舗配送する体制を確立しており、衣は生パン粉にこだわっています。最も重要な揚げ工程ですが、こちらは、完璧に温度管理された独自開発の「オートフライヤー」のおかげで、アルバイトが揚げても職人とそれほど変わらないクオリティのものが提供されます。
 その結果、店長一人が正社員、残りはアルバイトという人員構成とシンプルなオペレーションで、十分においしいかつ丼を割安価格で提供できています。ちなみに正社員の平均給与は、平均年齢33歳で479万円です。

 誰でも撮れるようになった子供達のベストショット
 スタジオアリスのここ5年の業績もなかなか堅調です。多彩な衣装とディズニーキャラクター、従業員の巧みな接客で子供をあやし、デジカメを連写して、記念写真需要を総なめにしています。最近では、マタニティセミナーを全店舗で展開し、無料で妊婦さんの写真を撮って、台紙に貼ってプレゼントしています。当然この台紙は、半分以上が空白です。妊婦さんは、出産後に赤ちゃんを抱いて再びスタジオアリスに戻ってきます。そして子供が三歳になれば、今度は七五三でロックオンです。この「出産前からの囲い込みモデル」は需要創出という視点で見てもなかなか良くできていますが、肝心の写真のクオリティはどうなのでしょう。ちょっと前まで学生をやっていたような若い従業員に、写真館でこの道何年のプロと同じレベルのものが撮れるのでしょうか?
 心配するには及びません。ここでは日本が世界に誇る、高性能プロ用デジタルカメラが大活躍しています。細かな調整の必要はほとんどありませんし、とにかく何十回も連写して、モニター画面に全て並べて映せば、素人に近いカメラマンが撮った写真でも、ベストショットの1枚や2枚は必ず見つかります。
 その結果、平均年齢28歳、平均給与374万円の正社員と、子供をあやすアルバイトさんだけで、立派な写真館が運営できるようになりました。こうして町の写真館は次々に客を奪われ、廃業に追い込まれています。

 商店街ビジネスは、「属人性の排除」と「ローコストオペ」で大きく伸びる
 これまで商店街の中にあったような、店主の技量や個性(属人性)が売りだった商売ほど、技術進歩や環境の変化でその「属人性」が排除され、ローコストオペレーションモデルが確立されると、業界の先行者は一気に成長し、商店街の個人商店は没落します。
 経営者目線で見れば、「属人性の排除」と「ローコストオペレーションモデル」の組み合わせをいち早く実現することは、事業拡大の王道であるといえるでしょう。また、投資家目線で見れば、旧態依然の業界において、こうした企業をいち早く見つけて投資するところに、その「目利き力」の真骨頂があると言えます。メガネトップしかり、QBハウスしかりです。

 マックジョブ化の流れの中でこだわるべき属人性とは?
 ただ、従業員目線ではどうでしょうか。これまで苦労して技術を身につけ、誇りを持って続けてきた自分の仕事がある日突然、「誰でもできる仕事(英語ではマックジョブというみたいですね)」に変わり、家族を支えるほどの稼ぎは得られなくなります。技術革新に人件費の安い新興国の台頭が加わり、今、多くの業種でこの「マックジョブ化」が進んでいます。誰もが経営者にはなれない以上、私達は、生き残るために、自分の専門領域の中で、「徹底的に属人性にこだわれる分野(ずっと個人の差別化要素が残る分野)はどこなのか?」ということを日々考えて、仕事をしていく必要があるということなのかもしれません。

 まずはビジネスの肝を見抜く眼を養いませんか
 余談ですが8月に、究極のローコストオペレーション小売業とも言える百円均一ショップの事例を用いた企業分析研修を日経ビジネススクールにて実施します。単純な財務分析に留まらない総合的な企業分析のスキル(私はこれをビジネスの肝を見抜く眼と呼んでいます)を基礎から身につけたいと思っている法人営業担当者、取引先の審査担当者、個人投資家の皆さんにはうってつけの内容になっているかと思いますので、ご興味のある方は是非ふるってご参加下さい。普段、本業が忙しくてなかなか公開講座を担当できないのですが、私は年に1回、こちらの講座で「ブログ見ました」と声をかけてくれる皆さんとお話できることを楽しみにしています。

| cpainvestor | 06:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
毎日使う耐久消費財はそれなりのお金をかけることのメリットがある


 保有するだけでリターンを生むものでない限り「資産」とは認定せず、耐久消費財への支出を極力控えてきた私ですが、昨夏に建てた新築住宅はやはり快適で、ここのところの週末は、家族そろってすっかり出不精になっております。特に最近の家族のお気に入りは屋上です。住宅メーカーからは、太陽光パネルの設置も盛んに勧められましたが、何も置かずに広いスペースを確保したのは正解でした。子供達の水遊び用のプールや、BBQ、近隣の花火大会の観賞、もしくは夜の天体観測用のスペースとして大活躍しています。新築住宅の「資産性」は未だに懐疑的ではありますが、耐久消費財として見た場合には、ギリギリ許容範囲と思いたいです。(というか、現時点においては、過去の建設コストはすでに埋没コストなので、徹底的に活用することに頭をきりかえたいと思います。)

 今日は、私にしては珍しく、資産性はまったく見いだせないものの、最近購入して「もっと早く購入しておけば良かった」と思える耐久消費財を2つ紹介します。

 1つめはシモンズ社のベッドです。妻から「私も子供達もホコリアレルギーがひどいので、ベッドを購入して欲しい」とせがまれることはや3年、家を新築した後もかたくなに「ふとんで十分、ベッドはぜいたく品だ」として購入を拒んできました。ところが、今年は結婚10周年ということで、記念に海外旅行にでも行くか、アクセサリー類でも購入するかお伺いを立てたところ、迷わず「ベッド買って!」と言われたので、ついに購入することにしました。妻は「無印良品の1番安いやつで良い」と言っていたのですが、せっかく購入するのだし、毎日使うものだから、もう少し良いものを買おうと私から提案し、近くの島忠家具店に行きました。思いのほか広い売り場で、試しに寝てみること50台以上、もちろんピンからキリまでありましたが、結局、ダブルクッションタイプのBeautyrestというセミダブルのベッド2台に決めました。1台あたり15万円超、2台合わせて現金購入することを条件に交渉して、多少の値引きはしてもらったものの、決して安くはない出費です。
 私は出張時に「リッチモンドホテル」をよく使うのですが、ここを選ぶ理由の一つにベッドの寝心地が非常に良いことがあげられます。このリッチモンドホテルが採用しているベッドもシモンズでしたので、このメーカーに好印象を持っていたことも大きな決め手だったかもしれません。
 購入後、毎日このベッドに寝てみてよくわかったのですが、ふとんで寝ていた頃より明らかにぐっすり眠れる上に、比較的長時間の睡眠をとった時でも、翌朝まったく体が痛くならないことに驚きました。(これまで寝ていたふとんや一人暮らしの頃に使用していたソファーベッドの質が悪かったのかもしれませんが。)また、朝の目覚めはすこぶる快調で、今では「もっと早くこのベッドを買っておけば、疲労回復度合が違ったのに」と思うようになっています。

 2つめは三菱製の23型ワイド液晶モニター RDT233WLM-Dです。就職した際に初めてPCが支給されて以来、職場でも家でもPCは省スペースを重視してラップトップを使用してきましたが、最近一緒に仕事をした同僚が外付けの液晶モニターを自腹で購入して利用しているのを見て、「これは便利そうだ」と思い、まずは自宅の書斎に導入してみました。職業柄、エクセルシートを作成、チェックすることが非常に多いのですが、PCがワイドモニターになり、エクセルの画面上部にリボンが導入されたことで、スプレッドシートの作業スペースがこれまで以上に小さくなって困っていました。この液晶モニターはわずか1万6千円ほどの出費でしたが、ラップトップに配線一本つなぐだけで作業環境は劇的に改善し、目の疲れや肩こりなどは導入以前と比べて相当改善しました。ラップトップメインで作業をしている皆さんには本当にオススメの一品だと思います。

 久しぶりに書いたエントリーが、買い物アフィリエイトブログみたいになってしまいましたが、共通するのは、「毎日使う重要な耐久消費財に関しては、それなりにお金をかけても十分にメリットがある」という当たり前の教訓でしょうか。
 私と同じように「利回り追求型商品大好き、耐久消費財興味なし」という根が貧乏性のバリュー投資家の皆さんがいらっしゃいましたら、毎日必ず使うような生活の身の回り品や商売道具などに関しては、今一度、スペックを見直してみてはいかがでしょうか。

| cpainvestor | 21:51 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |

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